ポケカファンの皆さんこんにちは、親子でポケカ研究所所長のZARUTOP(@oyakodepokeca)です。
毎回ポケモンカード1枚にスポットを当てて、そのカードの特徴や使い方などをなんとなく分析していく「ポケカの楽しい使い方」シリーズ。
今回取り上げるのは、こちら「ヨクバリスVMAX」です。
ヨクバリスVMAXの評価と考察/「まるもうけ」でサイド2枚もうけるためのデッキタイプ
ヨクバリスVは無色タイプでHP210。
ワザ「がっつくまえば」は無色エネルギー3つで120ダメージ+山札3枚ドロー。
環境トップのれんげきウーラオスVMAXに弱点をつかれますが、ノコッチを採用することで、闘弱点を消すことが可能です。
進化後のヨクバリスVMAXは、HP320。
ワザ「ダイゴクヨウ」は、無色エネルギー3つで160ダメージ+山札3枚ドロー。
こちらはトリプル加速エネルギーにも対応しています。
どちらもワザを使った後に3枚山札を引けることが特徴で、次のターンにつなげるという意味では非常に大きい効果です。
最大の注目ポイントは、ワザ「まるもうけ」。
このワザをたねポケモンをきぜつさせると、サイドを2枚多くとることができます。
非Vポケモンであればサイド3枚。
Vポケモンであれば、サイドを4枚とれるということです。
通常、非Vポケモン主体のデッキと闘う場合、1体ずつポケモンを倒していく必要がありますが、「まるもうけ」を活用すれば、より早く、大量にサイドを獲得できます。
強力なVMAXポケモン主体のデッキと闘う場合は、トリプル加速エネルギー1枚で起動できることを活用し、モミを使った「回復戦術」も可能でしょう。
ムーランドVのおかわりファングと似た性能
ワザ「まるもうけ」は、ムーランドVの「おかわりファング」と似た性能を持っていますが、エネルギー要求は無色①減り、とれる追加サイド枚数も1枚増えて2枚になっています。
よりワザを使いやすく、より強力になったということです。
ヨクバリスVMAXデッキの問題/どうやって「まるもうけ」を決めるか
ヨクバリスVMAXデッキのメインテーマは「どうやってまるもうけを決めるか」にあります。
Vポケモンを1体たおすだけでサイド4枚とれるのであれば、もちろん大きなアドバンテージ。
しかし、それを実現するのは簡単ではありません。
ポケモンカードゲームの場合、1ターンにつき1回しか攻撃ができませんので、基本的には「まるもうけでポケモンを倒せる状況を整えるターン」の後、相手のターンを挟んで、「まるもうけでしとめるターン」が回ってきます。
相手のターンの間に対策をされる(逃げられる、HPを回復される、強制的にトラッシュされるなど)可能性ももちろんありますので、それを踏まえて柔軟に対応しなければなりません。
ヨクバリスVMAX/ワザ「まるもうけ」の使い方①ガラルサニゴーンの「おしつけさいせい」コンボ
ガラルサニゴーンのワザ「おしつけさいせい」を使ってターゲットとなるポケモンのHPを強制的に30にしておいて、次のターンで「まるもうけ」を決めるコンボです。
ライチュ梅川さんのTwitterで、そのプランを使ったデッキが紹介されています。
【ヨクバリスVMAX デッキ】
ガラル サニゴーンのおしつけさいせいを使い、次の番に残りHP30のポケモンVを呼び出してまるもうけで倒すことを目標に進んでいくデッキです。
呼び出しが肝なので、ボスの指令を4枚、トイキャッチャーやタルップルも採用しています。#ライチュの毎日デッキ紹介 pic.twitter.com/gpOaKOy9tf— ライチュ梅川【ポケカ公式ch】 (@raichumkw) September 26, 2021
ワザ「おしつけさいせい」でターゲットとなるポケモンのHPを30にしておき、逃げられてもボスの指令、トイキャッチャー、タルップルの特性「おいしいかおり」などでバトル場に呼び出し、「まるもうけ」を決めるという流れになるでしょう。
ヨクバリスVMAX/ワザ「まるもうけ」の使い方②ダメカンばら撒きでダメージ調整タイプ
基本は、ヨクバリスVMAXとインテレオンラインで場を整えつつ、クイックシューターやガラルジグザグマなどでダメージを調整し、最終的にワザ「まるもうけ」を決めるタイプです。
一気にサイド4枚取りを狙うには、Vのたねポケモンを倒す必要があります。
多くのVポケモンはHP190〜220ライン。
ワザ「がっつくまえば」の120ダメージや、ワザ「ダイゴクヨウ」の160ダメージ+その他のダメカン攻撃で、ワザ「まるもうけ」の到達ライン「残りHP30以下」にターゲットのダメージを調整します。
インテレオン「クイックシューター」
クイックシューター1回で20ダメージ。
例えば、ダイゴクヨウ160+クイックシューター20ダメージ=180ダメージで、次のターンHP190〜210のVポケモンを「まるもうけ」でたおせます。
ガラルジグザグマ「かんしゃくヘッド」
かんしゃくヘッド1回で10ダメージ。
例えば、ダイゴクヨウ160+クイックシューター20ダメージ+かんしゃくヘッド=190ダメージで、次のターンHP200〜220のVポケモンを「まるもうけ」でたおせます。
ジュペッタ「たいかののろい」
ダメカンをのせる効果ではありませんが、相手のVMAXポケモンを強制退化させることで、「まるもうけ」を決められる状況を作り出すというギミックも存在します。
「まるもうけ」はたねポケモンのみが対象ですので、VMAXに進化されてしまった場合には、「強制退化」も有効な手段です。
ワザ「まるもうけ」のダメージを上げることで対象範囲を拡げる
もし、ワザ「まるもうけ」のダメージが60になったら、あらかじめ与えておくべきダメージは減り、よりコンボを決めやすくなります。
ワザのダメージを増やす方法としては以下のものがあります。
パワフル無色エネルギー
1枚つければ20ダメージアップ。「まるもうけ」以外のワザも当然ダメージアップ。
「クイックシューターのダメージ分」を上乗せできると思えば、非常にメリットは大きいです。
ダンデ
サポート権を使うことにはなりますが、30ダメージ上乗せ可能。
格闘道場
ヨクバリスVMAXに闘エネルギーをつけておく必要があります。
げんきのはちまき
ポケモンのどうぐなので、つけている限り、ダメージ+10を実現。
「まるもうけ」によるサイド4枚獲得の実現性が高そうなのはダメカン調整タイプか
ガラルサニゴーンとヨクバリスVMAXのコンビは、ワザ「まるもうけ」用にデザインされた専用コンボですので、決まれば気持ちが良いですが、成立させる条件はそれなりに厳しいです。
そもそも「相手のトラッシュにVポケモンがなかったら?」、「ガラルサニゴーンが倒されたり、用意できなかったら?」と「ガラルサニゴーンが機能しない」シチュエーションを考えた場合、ヨクバリスVMAXだけで戦っていくのはなかなか大変ですので、いかに自分が有利な状況、ワザ「まるもうけが使える盤面」を整えられるかが鍵になるでしょう。
インテレオンラインを使った「ダメージ調整タイプ」のデッキは、特性「うらこうさく」や、ヨクバリスVのワザ効果による山札ドローなどにより、盤面は整えやすく、ダメージも調整しやすいので、使い勝手は良さそうです。
ダメージアップのカードや、相手を呼び出すカードを要所で上手く使えるかがポイントになるでしょう。