ポケカファンの皆さんこんにちは、親子でポケカ研究所所長のZARUTOP(@oyakodepokeca)です。
毎回ポケモンカード1枚にスポットを当てて、そのカードの特徴や使い方などをなんとなく分析していく「ポケカの楽しい使い方」シリーズ。
今回取り上げるのは、こちら「クワガノン」です。
クワガノン/インテレオンデッキの評価と考察/新たなる非Vの刺客はまさかの2進化ポケモンコンビ
クワガノンは、HP150の2進化・雷タイプのポケモン。
雷×②・無×②でつかえるエレキブラスターは、雷×②トラッシュを条件に、バトル場、ベンチ限らず200ダメージを与えられます。
進化元であるデンヂムシを「雷エネルギ2個分の特殊エネルギー」として使用できるのが大きな特徴です。
2進化ポケモンは、1種類だけでも使いこなすのが大変ですが、「進化すること自体が戦略」であるインテレオンラインと、そのインテレオンによる特性「うらこうさく」を活用することで、すばやくクワガノンを育てるという合理的かつ再現性の高い構築になっています。
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インテレオンの評価と考察/「進化すること」を戦略にできる2進化ポケモン【2種類の特性を活かせるデッキとは?】
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エレキブラスター・クワガノン&インテレオンデッキの戦い方
クワガノンとインテレオンという、2進化ポケモンを2種類組み合わせた珍しいデッキタイプになります。
戦い方は非常にシンプルです。
インテレオンラインでクワガノンを育て、デンジムシをつけてエレキブラスターで攻撃。
その繰り返しです。
では、順番に見ていきましょう。
手順①インテレオンラインを育てつつ、クワガノンに進化させる
まずは場の準備から、速効型のデッキではありませんので、準備が整うまでにはある程度時間がかかります。
インテレオンラインを使った展開の基本として、れんげきメッソンをできるだけ複数ベンチに展開し、うらこうさくの準備を進めます。
同時に、アゴジムシを出して、こちらはクワガノンに進化する準備。
デンヂムシは基本的に「雷エネルギー2個分の特殊エネルギー」という役割で使用するため、クワガノンへの進化は「ふしぎなアメ」を使用することになります。
手順②クワガノンが出たら、デンヂムシをつけて攻撃準備
クワガノンが場にでたら、デンヂムシまたはエネルギーをつけて、攻撃します。
エレキブラスターは④エネルギーを必要としますが、2個分は無色なので、キャプチャーエネルギーを採用できる点が大きなメリットです。
クワガノンにエネルギー加速をしつつ、アゴジムシやメッソンを展開できます。
手順③エレキブラスターでポケモンVやシステムポケモンを狙撃
エレキブラスター最大のメリットは、非Vポケモンとしては強力な200ダメージを与えられるワザであると同時に、バトル場・ベンチ関係なく、どのポケモンにも攻撃ができるということです。
そのため、ベンチを守ることができる「ベンチバリアのミュウ」がいない状態であれば、デデンネGXやクロバットV、ワタシラガVなど、多くのHPが低いポケモンがその餌食になることでしょう。
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エレキブラスターで確実にVポケモンを各個撃破していくことで、2枚-2枚-2枚とサイドを獲得していくことができます。
手順④返しの攻撃でクワガノンがやられた後のリカバリーを確実に
エレキブラスターで攻撃した後、返しの攻撃でクワガノンがやられてしまうという展開も多いでしょう。
そこですぐに新たなクワガノンを用意できるかが、このデッキのポイントです。
クワガノンをバトル場に出すことができれば、「レスキューキャリー」によって、トラッシュのデンヂムシを手札に戻すことができるので、クワガノンの「充電ループ」が可能になります。
クワガノンの準備、レスキューキャリーのサーチなど、すべてインテレオンラインが担ってくれるので、そこが再現性の高さにつながっています。
回収ネットを使って、インテレオンラインを再利用することで、より「うらこうさく」を最大限に活かした戦略が可能になるでしょう。
ポケカCL2022京都ベスト4/サクライトモヤ選手のクワガノン・インテレオンデッキ
ポケカCL2022京都でベスト4に入り、クワガノン旋風を巻き起こしたサクライ選手の「クワガノン・インテレオンデッキ」のデッキレシピが公開されています。
CL京都ベスト4でした
デッキに助けられベスト4まで連れてって貰いました
デッキをくれた友人に感謝自分の実力が足りず優勝させてあげられなかったです
皆さんも使ってあげてください pic.twitter.com/tBGoeW1GaH
— チャー (@tJ4cMLk9h09oMPV) October 3, 2021
フュージョンによる環境の激変/れんげきウーラオス&ベンチバリアミュウの減少
クワガノンデッキ躍進の影には、ポケカ環境の変化という要因もありました。
ポケカCL2022京都直線に発売された新弾フュージョンアーツで華々しくデビューした「ミュウVMAX」デッキ。
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この強力なミュウVMAXデッキが登場したことにより、本大会にもかなりの数の「ミュウデッキ」がエントリーするであろうという予想がありました。
そのため、超タイプのミュウVMAXデッキに対して分の悪い「れんげきウーラオスVMAXデッキ」が大きく数を減らすという状況になります。
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そのため、ポケカCL2022京都に出場したデッキの多くが「ベンチのポケモンを守ることは考えてないよ、テヘ」というデッキになっていました。
そこに現れたクワガノンです。
エレキブラスターです。
問答無用の電撃攻撃です。
そりゃあもう、たまったもんじゃありません。
ポケカCL2022京都ベスト4「クワガノン/インテレオンデッキ」の分析
クワガノン・デンヂムシ・アゴジムシというこのデッキ唯一のアタッカーはもちろん4枚ずつの採用。
クワガノンを育てるための「しんかのおこう」、「ふしぎなあめ」も4枚ずつ。
レスキューキャリーは、主にトラッシュに送られたデンヂムシの回収用ですが、ジメレオンやアゴジムシを手札に加えるためにも使えます。
インテレオンは「うらこうさく」が2枚とクイックシューターが1枚。
エレキブラスターでは打点が足りないという場面で、クイックシューターがいると局面を打開する切り札になるでしょう。
カビゴンは、1ターン目に状況が思わしくなかった場合の手札入れ替え要員というところでしょうか。
非Vポケモンがメインですので、レベルボールは必須。
インテレオンラインを使い回すための回収ネットも3枚採用されています。
容易にトラッシュできるパーツが少ないですので、博士の研究は1枚と少なくなっています。
【最大の特徴】雷エネルギーなし!ボスの指令なし!の変則的構築
エネルギーはキャプチャーエネルギーしかありません。
基本的に一つのデッキに7〜12枚程度のエネルギーが入っていることが普通ですので、こんなデッキタイプは、昨今、なかなかお目にかかれるものではないでしょう。
ポケモンカードは「エネルギーをつけてなんぼ」のカードゲームです。
各ターン1回しかつけられないエネルギーにプラスして、どうやってエネルギー加速をしていくかに頭を悩ませるデッキが多い中で、「キャプチャーエネルギー3枚だけ」というのは、あまりにも異色です。
ボスの指令もありません。
ボスの指令が入っていないデッキというのを見た記憶がないありません(記憶力がないだけかもしれない...)。
特性「ダークシグナル」を持ったブラッキーの採用されたデッキでも、1〜2枚はボスの指令が採用されている現状で、0枚というのは勇気ある選択です。
確かに、2進化ポケモンを2種類入れる必要がありますから、それだけで60枚のデッキ枚数をかなり圧迫していたのは事実かと思います。
とにかくエレキブラスターの性能を信じ、ベンチバリアミュウが少ないことを祈り、「ボスの指令で呼び出さなくても、勝てる」という明確な勝算があったのでしょう。
とはいえ「保険でボスの指令2枚くらい」と入れたくなるところですが、それを許さない確固たる信念と勝負師の直感はさすがです。
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クワガノン・インテレオンデッキのこれから
クワガノン・インテレオンデッキは、非常にユニークな特徴を持ったポケモンを集め、構築も面白い、使っていて楽しいデッキです。
ここで大注目を集めましたので、さらなる改良を重ねたバージョンがたくさん出てくると良いですね。
エレキブラスターの足りない打点を補える「望遠スコープ」なども改造の一つの手段でしょう。
また良くも悪くも「攻撃はエレキブラスター頼り」ということになりますので、そこの攻撃が上手くいかない時、クワガノンの準備に時間がかかってしまった時のためのサブアタッカー、サブプランも用意しておくことも考える必要があるでしょう。
クワガノン自身は「逃げるエネルギー0」ですので、入れ替えながらの戦いには不自由はありません。
システムポケモン多めのデッキには圧倒的に強く、速攻デッキ=白馬スイクンは不利
デデンネGXやクロバットVなど、HPの低いシステムポケモンを並べていくようなデッキに対しては、クワガノンのエレキブラスターが縦横無尽にビリビリします。
逆に、準決勝で破れた「はくばバドレックスVMAX/スイクンwithインテレオンライン」のように、デッキにVやGXのシステムポケモンが少なく、サポートによるエネルギー加速によって少ないエネルギーですばやくワザを使っていけるような速攻デッキに対しては、不利な対面となるでしょう。
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クワガノンを準備する前に倒されてしまう展開が増えますし、耐久力のあるVMAXと対峙することになると、どうしてもエレキブラスターの打点では倒し切ることができなくなりますので、非常に苦しい展開になることが予想されます。
デンヂムシは特殊エネルギー扱いになるので注意
デンヂムシは、クワガノンにつける「特殊エネルギー」という扱いになるので、(おそらく)うねりの扇で剥がされることになると考えられます。
フュージョンエネルギーも登場し、「特殊エネルギー全盛」の時代に突入していますので、今後、うねりの扇が「デッキに1枚」となっても不思議ではありません。
最大の問題は、デンヂムシのレギュレーション落ち
このデッキにおいて言わばクワガノンより重要とも思える「特性バッテリーを持つデンヂムシ」が「C」マークということで、このカードがレギュレーション落ちした場合、このデッキは根本から構築を見直さなければならなくなります。
そこがこのデッキ最大のウィークポイントと言えるでしょう。
特性「ハイパワーバッテリー」を搭載した新型デンヂムシの登場が待たれます。
★クワガノン・デンヂムシなどシングルカードを揃えたい方は、以下の記事を参考にどうぞ。(しばらくは品薄かな〜)
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