ポケモンカードは、1ターンにつき1枚山札を引くことができますが、他に「ドローサポート」という種類のカードを使うことで、さらに山札からカードを手札に加えることが可能になります。
今回は、ポケモンやエネルギーなど特定のカードではなく、「山札を上から◯枚引けるカード」を対象にその使い方や特徴を研究していきたいと思います。
ドローサポートのカード6枚の特徴
①博士の研究/手札をリフレッシュするドローサポートの王様
手札を全てトラッシュすることで、山札から7枚という大量のカードを引くことができます。
手札の状態が悪く、次の展開にまったく進めない時や、「このカードを絶対に引きたい」という場合のカードリフレッシュとして、使用されるドローサポートです。
手札が「博士の研究」1枚であれば、なんのデメリットもなく7枚のカードを手に入れられますが、手札がある状態であれば、少なからず「できれば残しておきたいカード」もトラッシュしなければなりません。
「どのカードを捨てる=今後使えない状態にする」というのはゲームの行方を左右する大きな問題です。
もちろん、トラッシュに置いたポケモンを山札に戻したり、エネルギーをトラッシュからポケモンに加速することができますので、「トラッシュに移動する」こと全てがデメリットとは言えませんが、よくよく検討を重ねた上で博士の研究を使わないと、あとで困ったことになる可能性は少なからずあります。
②マリィ/カードを温存しつつ、手札を入れ替える手段
マリィと博士の研究で異なる点は、手札をトラッシュするのではなく、山札の下に戻すという点です。
手札からはなくなってしまいますが、トラッシュをしないため、必要なカードをもう一度引き直すチャンスが生まれます。
また、使ったプレイヤーだけではなく、相手プレイヤーも手札を戻し、4枚引くという作業を「強制される」点がポイントです。
マリィ=手札干渉のカードと呼ばれます。
例えば相手が7枚の手札を持っていたとしたら、マリィを使うことで、その枚数を4枚に減らすことができます。
これは枚数の面で言えば大きなメリットですが、実際は「7枚の使えないカード」を持っていて、マリィによって「4枚の最高に使えるカード」が揃ってしまう可能性もあります。
つまり、マリィによって、戦況がどう変わるかは運の要素が強く、必ずしも使ったプレイヤーにとってプラスに作用するとは限らないということです。
③シバ/いちげきマークの付いた可変型ドローサポート
シバは、いちげきマークがついているため、いちげきデッキに多く用いられるドローサポートです。
マリィと異なり、手札を戻した山札を切ってから、カードを引きます。
通常使用の場合は、山札から4枚ドロー。
前の番に自分のポケモンがきぜつしていたら7枚のドローが可能です。
この性質から、きぜつする回数が多い、非Vのデッキとは相性が良いですし、VMAX主体のデッキでも、ポケモンがきぜつさせられた後のリカバリーとしては、「使えるカード」ということになります。
いちげきデッキの中に入れた場合、スタジアム「悪の塔」でカードを2枚引くためのトラッシュ要員としても使えるので重宝します。
マリィとは異なり、相手の手札に干渉することはできませんが、「余計なことをしない」潔さもこのカードの魅力です。
④コルニの気合い/れんげきマークがついたドローサポート
手札が6枚になるように引くので、手札1枚であれば5枚、4枚であれば2枚引けます。
できることなら手札が、コルニの気合い1枚の時に使いたいドローサポートです。
れんげきマークがついているので、「れんげきテンタクル」の火力アップにも使えます。
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⑤とりつかい/ポケモン入れ替え+ドローサポート
バトル場のポケモンを入れ替えつつ、カードが3枚引けるという特殊な性能を持ったドローサポートです。
ポケモン入れ替えの機能も持っているので、それも期待して入れておくという考え方もあると思います。
⑥カトレア/使い方次第で化ける新種
元々の手札によっては、大量ドローも可能です。
博士の研究とマリィの特徴を併せ持ったようなカード。
温存しておきたいカードは手札に残し、取り替えたいカードだけ山札に戻し、その分カードを引くことができます。
使い方の難しいカードですが、「ふしぎなあめはあるけれど、2進化ポケモンが手札にない」という場合などは、「ふしぎなあめは温存」しつつ、山札をドローして2進化ポケモンを手に入れる手段を引くという戦い方もできます。
博士の研究とマリィのバランスを考える
博士の研究とマリィが登場後、両カードのパワーが圧倒的に強いこともあり、それぞれ3〜4枚採用されるデッキも少なくありませんでした。
しかし、一撃マスター・連撃マスター登場後は、様々な変革が起こったこともあり、ドローサポートの採用バランスにも変化が訪れていると感じます。
博士の研究とマリィの構成でプレイヤーの戦い方が想像できる
こちらは、ポケモンカード公式YouTubeでもおなじみライチュ梅川さんの公式Twitterで紹介されているこくばバドレックスVMAXデッキのレシピです。
ライチュ梅川さんのTwitterでは、他にも様々なデッキレシピが紹介されておりますが、その多くで「博士の研究3〜4枚・マリィ3〜4枚」という構成が採用されています。
そこからは、ドローサポートのカードを積極的に使って山札を掘り進め、アグレッシブに戦っていこうというプレイスタイルが感じられます。
ドローの王様「博士の研究」採用枚数0枚のデッキレシピ
こちらは、ポケモンカードトレーナーズウェブサイトで公開されているポケカ四天王・サイトウコウセイ選手によるニンフィアVMAXのデッキレシピです。
ニンフィア含め、様々なタイプのポケモンをベンチに並べる必要があり、かつそれぞれのポケモンがほとんど1枚しか含まれていないということで、博士の研究で大量にカードをトラッシュする場面は少ないと思われます。
そのため、博士の研究0枚、マリィ4枚という構成になっています。
こちらは、ポケモンカードトレーナーズウェブサイトで公開されているポケカ四天王・イシヤマ リョウタ選手によるいちげきエースバーンのデッキレシピです。
こちらも、2進化のエースバーンとヘルガーをそれぞれ複数立てなければならないというデッキですので、トラッシュできるようなカードは、ほとんどないという状況です。
ドローサポートは、博士の研究0枚、マリィ4枚という構成にして、ポケモンがきぜつした後のリカバリーを得意とする「メイ」を厚く採用しているという構成です。
博士の研究により、場合によっては大量トラッシュのリスクはあっても、7枚ドローという成果を取るか。
5枚ドローにとどまりはするけれど、デッキの主要カードを温存して戦っていけるマリィを使うか。
その選択によって、「どのように戦っていくか、どうやってカードを選んでいくか、どうやってカードを切っていくか」という方針が決まりますので、非常に重要なポイントになります。
いちげきデッキなら「シバ」、れんげきデッキなら「コルニの気合い」を使うのもおすすめ
私は、いちげきデッキには「シバ」を、れんげきデッキには「コルニの気合い」を積極的に入れることにしています。
というのも、「ドローサポート」は、使いたい時に使えることが最も重要なため、「使いたい時に自分の意思で手札に加えられる状況を増やす」ということも大切です。
シバはいちげきのカードであるため、「おむかえちょうちん」で手札に加えられたり、悪の塔のトラッシュ要員として、間接的にカードドローを手助けできます。
コルニの気合いは、オクタンの特性「れんげきサーチ」でいつでも手札に加えられるという点が、「れんげきデッキ」として非常に使い勝手が良いと感じています。
<了>