ポケカファンの皆さんこんにちは、親子でポケカ研究所所長のZARUTOP(@oyakodepokeca)です。
毎回ポケモンカード1枚にスポットを当てて、そのカードの特徴や使い方などをなんとなく分析していく「ポケカの楽しい使い方」シリーズ。
今回取り上げるのは、こちらウッウVです。
ウッウV/カードの特徴【手札を増やす・ベンチ狙撃】2つの強力な技を持つ
ウッウVは、HP200の無色タイプ・たねポケモンです。
一応、進化先のウッウVMAXもありますが、こちらは品薄で有名なVMAXスペシャルセットにしか入っていないというレアなカードであるため、なかなか使用率は低そうです。
技は、こちらの2つ。
【無色エネルギー①】
くちばしキャッチ
自分の山札から好きなカードを2枚まで選び、手札に加える。そして山札を切る。【無色エネルギー③】
スピットシュート
このポケモンについているエネルギーをすべてトラッシュし、相手のポケモン1匹に、160ダメージ。[ベンチは弱点・抵抗力を計算しない。]
無色エネルギー一つで、「好きなカードを2枚持ってこれる」カードドロー系の技。
エネルギーをすべてトラッシュするというデメリットはありますが、バトル場だけではなく、ベンチポケモンの狙撃にも使えて、ダメージ160という飛び道具技。
どちらも強力です。
【プラスポイント】にげるエネルギーは1つなので、入れ替えはしやすい
「にげる」エネルギーが1つというのも魅力です。
「ふうせん」をつけておけば、自由に逃げることが可能。
Vポケモンですので、きぜつすればサイドを2枚とられてしまいますので、くちばしキャッチやスピットシュートを使って役目を終えたら、さっさとベンチに逃してしまうというのも一つの手かもしれません。
【プラスポイント】闘タイプに対する抵抗力-30で、ウーラオスとも相性良し
また、闘タイプに対する抵抗力-30も魅力です。
いちげき・れんげきウーラオスVの登場によって、闘タイプの躍進が考えられる状況ですので、「闘タイプとも闘いやすいポケモン」の一つとして、様々なデッキに採用されることが増えるかもしれません。
◯ウッウV/使い方・闘い方【序盤はベンチを整える役目、終盤は相手にトドメを指すスナイパー】
ウッウVの魅力は、まず無色ポケモンなので、どんなタイプのデッキにも組み込みやすいという点です。
どのエネルギーでも技が使えますので、エネルギー加速の手段も豊富です。
バトル序盤での使い方/くちばしキャッチを使って手札を増やし、ベンチのポケモンを整える
くちばしキャッチは、「クイックボール2つ分」としてベンチにメインアタッカーやエネルギー加速手段となる「必須ポケモン」をひっぱってこれます。
「好きなカード」ですから、もちろんサポートやエネルギーを手札に加えることも可能。
その状況に応じた、非常に自由度の高い動きをとることができます。
中盤移行は、スピットシュートで相手の要となるポケモン、手負いのポケモンを狙い撃ち
さらに中盤〜終盤は、スピットシュートで、相手のベンチに控えている重要な役割をするポケモンをつぶしていくことも可能です。
例えば、いちげきデッキ・れんげきデッキの要となるヘルガーやオクタンなど、やっかいな特性や技を持ったポケモンを進化前、もしくは進化直後にきぜつさせることで、相手の動きをにぶらせることができます。
また、ダメージを受けてベンチに逃げたV・VMAXポケモンにとどめを刺す役目も担ってくれます
スピットシュートの160という打点は、現環境(現在のレギュレーションで、強いとされるカードやデッキの状況)で手札を増やすための手段として重宝されている「デデンネGX」を一撃で粉砕できるという大メリットがあります。
デデンネGXは、採用されているデッキが多いため、ベンチのデデンネGXをスピットシュートで狙撃することで、さらっとサイドを2枚獲得するチャンスを増やせます。
ウッウV/相性の良いカード
ウッウVと相性の良いカード、組み合わせると強力な力を発揮してくれるカードを考えてみましょう。
①望遠スコープ
このカードをつけているポケモンが使うワザの、相手のベンチの「ポケモンV・GX」へのダメージは「+30」される。
ウッウVに望遠スコープをつけることで、スピットシュートの打点は190まで伸びます。
するとデデンネGXだけではなく、ワタシラガV、コロトックV、オドリドリGXなど、よくデッキに入れられ、かつベンチで特性などを使う「システムポケモン」も射程圏に入ることになります。
②タフネスマント
このカードをつけているたねポケモン(「ポケモンGX」をのぞく)の最大HPは「50」大きくなる。
ウッウVは、たねポケモンですので、タフネスマントをつけることができます。
タフネスマントによってHPは250になりますので、V・VMAXポケモンの攻撃にも1ターン耐え抜く可能性を高められます。
エネルギー加速を効率的にしてスピットシュートを2回打てれば160+160=320ダメージで、打倒VMAXポケモンの可能性も見えてきます。
③ジャイアントボム
ポケモンについているこのカードは、相手の番の終わりにトラッシュする。
このカードをつけているポケモンが、バトル場で相手のポケモンから「180」以上のワザのダメージを受けたとき、ワザを使ったポケモンにダメカンを10個のせる。
「やられたらやり返す、ダメカン返しだ!」というどこかで聞いたようなセリフが思い出されるカードです。
ウッウVは、序盤の盤面組み立て役としても優秀な働きをしてくれるカードですが、自らが退場したその後につづく仲間のために、ダメカン10個を置き土産にしてくれるとは、本当に出来たやつです。
結果としてウッウVが倒されたとしても、100ダメージが相手バトルポケモンにのっていることで、自分の次の攻撃で倒せる確率が高まります。
「180」以上のダメージという条件はありますが、相手に「攻撃して良いか、どの技を使うか」といった頭を使う選択を迫ることで、プレッシャーを与えられという効果もあります。
ポケモンカードの対戦は、心理戦でもあります。
ベテランポケカプレイヤーでも、その場の緊張感や雰囲気によって、ありえないミスを侵すことがあります。
そういった意味で、「相手に頭を使わせる」プレイは、勝利のために必要な戦術であると言えるでしょう。
ウッウVへのエネルギー加速手段
ウッウVは、無色ポケモンなので、様々なタイプのエネルギー加速が利用できます。
例えば、ゴリランダーの「ボルテージビート」やザルードVの「ジャングルライズ」、ビクティニV/VMAXの「ひろがるほのお」などです。
他にも「技の効果」以外でエネルギー加速をする手段としては、以下のようなものが考えられます。
①溶接工
自分の手札にある炎エネルギーを2枚まで、自分のポケモン1匹につける。その後、自分の山札を3枚引く。
手札に炎エネルギーが3枚あれば、溶接工+手貼りで3エネルギー。スピットシュートを打つことができます。
②ポリゴンZの「クレイジーコード」
【特性】クレイジーコード
自分の番に何回でも使える。自分の手札にある特殊エネルギーを1枚、自分のポケモンにつける。
特殊エネルギー版モスノウのようなおもしろい特性です。
単純に手札にある特殊エネルギーをつけることもできますし、「リサイクルエネルギー」を活用することで、スピットシュートでトラッシュした後、手札に戻し、再び「クレイジーコード」を使って貼り直すというループ技を使うことができます。
このカードは無色エネルギー1個ぶんとしてはたらく。
このカードは、場からトラッシュされるとき、トラッシュせず、手札にもどす。
③ドータクンの「メタルトランス」
【特性】メタルトランス
自分の番に何回でも使える。自分の場のポケモンについている鋼エネルギーを1個選び、自分の別のポケモンにつけ替える。
エネルギーを自由に移動できるという便利すぎる特性です。
前のターンでブレイブキャリバーを打ったザシアンVから、ドータクンで鋼エネルギーをウッウVに移動して、スピットシュートで攻撃するといった使い方も可能です。
④学習装置
自分のバトルポケモンが、相手のポケモンからワザのダメージを受けてきぜつするたび、そのポケモンについている基本エネルギーを1枚選び、このカードをつけているポケモンにつけ替えてよい。
例えば、ウッウVをベンチに置いて、終盤の仕上げ役として使いたいという場合は、学習装置をつけておくことで、自然とエネルギーが蓄えられていきます。
ここぞという場面でスピットシュートを打ち、勝負を決めるための準備を整えやすくなります。
◯ウッウV/どんなデッキにも組み合わせられる万能戦士
とぼけた容姿に似合わず、使い所満載の器用なポケモン、それがウッウVです。
シングルカードも安価な値段で売っていますので、比較的数がそろえやすいカードだと思います。
様々なタイプのポケモンとも相性が良いですし、お気に入りのデッキに一枚入れておくことで、新たな可能性を切り開いてくれるポケモンではないでしょうか。